WaffleCell v1, v2, WaffleCell VM for Aterm について語ろう
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Aterm WG 2600HM4というアマゾン限定のルーターがあります。もし世界中のルーターがこれに置き換わったとしたら私の開発は5割楽になります。そして皆様のWaffleCellの使い勝手がとても良くなります。できるだけわかりやすくその理由を説明します。
※ 2回シリーズの(1)です
インターネットには住所に当たるIP番号(アドレス)と呼ばれているものがあり、これには2種類あります。一つは通常の住所に当たるグローバルIP、そして部屋番号にあたるローカルIPです。住所に当たるグローバIPは通常ルーターと呼ばれている通信機器の外側(ビルで言うところの入り口)に割り当てられています。一方ローカルIPは各PCやプリンタ、WaffleCellに割り当てられています。
郵便をあるビル内の会社に送る場合は
住所(グローバルIP)
部屋番号(ローカルIP)
が必要です。しかし郵便の場合、一度そのビルまで配達された後は部屋番号(ローカルIP)のみで所定の場所に郵便物は届きます。(注意:203という部屋番号は世界中にたくさんあります。当然です。しかし同じ住所は複数存在しません)
あるPCからプリンタにデータ送る場合はローカルIP(部屋番号に相当する)を知れば十分です。実際に通常印刷する場合はPCからプリンタのローカルIPのみを指定してデータを送ります。インターネットに繋がっていたとしても、滞在中のホテルWIFIから事務所のプリンタに出力できないのはこのためです。プリンタを指定する場合に使うIP番号は部屋番号に相当する「ローカルIP」を使うからです。ホテルのフロントで手紙を手渡し「これ、201号室に届けて」というと、どこに届くか・・・決してあなたが住んでいるマンションの201号室には届きません。同じことです。
このような事情(?)によりインターネットの世界ではローカルIP(部屋番号に相当)とグローバルIP(住所に相当)が存在し、それらは全く別物だということを理解してください。
・PCから同じルーター(部屋に置いてある通信機器)に繋がっているWaffleCellへ
・喫茶店のWIFI経由で自宅にあるWaffleCellへ
つなげるには、違うIPを使っています。前者はローカルIP(部屋番号のみ),後者がグローバルIP(住所)です。なんとなくわかったでしょうか。ですからWaffleCellを使っている皆さんは
xxxxx.wafflecell.com -> グローバルIP
l.xxxxx.wafflecell.com -> ローカルIP
を使い分けているのです。
※ グローバルIPには部屋番号が含まれていないという通常の住所とは違う特殊性があります。そのために外からグローバルIPを頼りに自宅のルーターへアクセスできたとしても、自宅内のWafflCellやプリンタまでデータは届きません。この問題を解決するために、「ポート」という機能を使います。ここでは詳細を省きます。
もしWaffleCellが今使っているPCと同じルーターに繋がっているとすると、l.のないURLで接続を試みた場合、住所だけを伝えるようなものです。ですからWaffleCellにはつながりません。本来であれば部屋番号にあたるローカルIPが必要なのに!そこでAterm WG 2600HM4の登場です。このルーターは賢いので、
住所だけを知らされた場合その住所が自分の(同じビルの)住所だとわかると
部屋番号が足りないと気が付き
部屋番号を調べ(l.xxxxx.wafflecell.com)
その部屋に案内する
のです。
この機能を備えているのがこのルーターです。すごい!(弊社とNECプラットフォームズとが共同で開発した機能です)
※ 「NEC Aterm WG 2600 HM4 の凄さ(2)なぜ開発が楽になるのかを解説」に続く
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